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2007/06/06 (Wed)

AWE、四度目の鑑賞にして初めて泣いてしまいました。
え、四度目!?笑 そうです。まだまだ通います。少なくともあと二回は!


AWE、最初に見た時は凄く納得いなかなくてむしろ不満たらたらに批判しておりました。
なぜって、未消化の伏線とか、辻褄が合わない設定とか、明かされなかった過去とか。気になるじゃないですか!

まず、FD号の船長であるデイヴィとカリプソの出逢い。
これを全て映像にしろと言ったら映画一本分になってしまいそうだから、そんな無茶は言いませんが。
せめて二人の恋をもう少し掘り下げて、大事に扱って欲しかったです。
だって、ハッピーエンドにならないことは分かり切ってるじゃないですか。
カリプソは海の女神で、デイヴィは永遠の命を手に入れたとは言え、もとはただの人間です。
異類婚どころの話じゃありませんよ。
それでも、人であることを手放してでもカリプソを求めたデイヴィと、神でありながらひとりの人間を(人の定義での恋心でなかったとしても)求めたカリプソの感情は、もっと丁寧に扱って欲しかったです。
それが、ウィルにより過去の真相をカリプソに告げられ(この辺りはウィルにとってもエリザベスと自分の姿を重ね合わせての複雑な心境があったのかも知れませんが)、デイヴィの裏切りを知ったカリプソは結局誰に味方するわけでもなく海に帰ってしまい、そしてデイヴィは心臓を刺されて死に、海に消えていってしまいました。
彼の悲劇的な人生の最後が、あまりにも呆気ない。
おかげで過去三回の鑑賞では悲しむ暇もなかったのですが、四度目にして漸く胸に染み渡る思いで彼の最後を見届けることができました。
一番印象深いのが、オルガンを弾きながら涙を流すシーンです。
DMCでもオルゴールの曲を聴いて切なそうにしているシーンはありましたが、彼は泣きませんでした。
けれどAWEではなぜか涙が流れた。
不思議に思いながら自分の涙を見つめていたデイヴィが、自分の心臓がこの船に乗せられた――つまり感情を封印した心臓とそれだけ近づいた――からだと気づき、怒りに打ち震えるシーン。堪らなく切ないですね。
それにバケツのシーンはあれ、もう絶対反則ですよ(笑)
深海の悪魔と恐れられたデイヴィが、in バケツ。
きっと横手に放ってあった桶でウィルが水を汲んだんですよ…!だってベケット卿がそんなことするわけないもん!
そして顔のアップになった時に左目を眇め右目を見開いたあの表情。可愛いですよねv
最後の船上での戦闘シーンで、チェストを取り戻したデイヴィに向かってジャックが銃を撃ち、チェストを弾かれた瞬間、「あっはあ!」と叫ぶデイヴィの声が可愛くてなりません。
タコなのになんて愛嬌のあるタコなんだ!
そんなシーンで和みつつも、やはりデイヴィのシーンは全体的に切なくて哀しくて愛しくて。泣いてしまいました。


そして何より熱く語れるのは、やはりこの人、バルボッサです!
COBPの時から、あの紳士的でユーモアがあって尚かつ残虐非道な海賊、という素晴らしい役柄に惚れ抜いてしまいました。
どこか気取った態度と気取った喋り方が堪らなく大好きです。
AWEでは「ジャックを世界の果ての海から救いに行く」と言う彼ですが、やはりそこは海賊。
自分に利益がなければ動かないのです。
彼はカリプソに甦らせてもらった見返りとして彼女を解放する約束を果たすため、海賊長のひとりであるジャックを助けに行っただけだったのですね。
ジャックとの間に微妙な信頼関係があることも疑いませんが、同じ海賊長を名乗る者として、邪魔だと思えば遠慮なく殺し合う。
そんなふたりの関係が大好きです。
BP号に乗ったふたりが互いに命令を出し合い、啀み合う姿はまるで兄弟ですね。
バルボッサの望遠鏡の長さが悔しくて二個継ぎ足してみたりして。それに呆れた表情をするバルボッサはまるで出来の悪い弟に溜息するお兄ちゃんに見えました。
ジャックとサオ・フェンが再会するシーンでも、バルボッサの後ろに隠れて指を銜えているジャックはそのまま弟だと思いました(笑)
そして語らずにはいられないのが結婚式のシーン!
「結婚させて」と願う二人に「今はちょいと忙しい!」と返すバルボッサ。
ここで「何を言ってるんだ」とか「それどころじゃないだろう」なんて在り来たりな返事はしない彼が素敵すぎます。
しかも再度頼むふたりに「分かった!」と即答!
そして戦いの最中にも拘わらず、船の縁に昇り、片手を胸に当てて「諸君!」と声高に叫び、「キスを…」と連呼し、仕舞いには「キスしろ!」と怒鳴る。そんなところがやっぱり海賊だなあと感じます。
戦いの最後、FD号の船長として甦ったウィルとふたりでエンデヴァー号を挟み撃ちにするシーンで、「帆を揚げろ!」と叫ぶジャックに初めてバルボッサが「了解!帆を揚げろ!」と命令を繰り返し舵を取る姿を見て、ああ昔は(三日間だけですが)こんな風に船長と一等航海士としてふたりで航海してたのかなあと嬉しくなってしまいました。
戦ってる時の楽しそうな笑い声、歌うように出される命令、相手をおちょくるように「ばあ~!」と脅かす子供っぽさ。
極めつけが最後の「いい子だ、パパのことが好きかな?」とお猿のジャックに話しかけるバルボッサ!
あれにはもうかなりぐらぐらに脳みそを沸騰させられました。
あんなに可愛がってるのなら、お猿のジャックが不死身でよかったなあとしみじみ思います。それぐらいじゃないと海賊のペットなんて務まらないですよね。
AWEの中で一番好きな台詞は、バルボッサの「我々は死ぬ日のために生きる」という台詞です。正直、鳥肌が立ちました。


そして、これまた死んでしまいましたが、ベケット卿。
いつでもどこでも優雅に紅茶をすすっている彼。素敵です(笑)
彼の最終目的は何だったのでしょう。やはり海賊の殲滅ですか?
DMCでは制海権を狙ってかデイヴィの心臓を求め、AWEでそれを手に入れた彼が次に求めたものは、海賊の評議会で終結した海賊を一気に叩くこと。
それほどまでに海賊を滅ぼそうとする強い気持ちは、やはり過去に海賊との間に何かあったのでしょうか?
裏切り上等の海賊たちの中で、彼らを上回る不貞不貞しさで彼らを裏切り、翻弄していたベケット卿はいっそ格好良かったです。
でも、どこか背伸びをしていた感じがしましたね。
そのため、最後にBP号とFD号に挟み撃ちにされた時には、放心してしまって何の反撃もできずに殺されてしまいました。
そういうところが勧善懲悪に見られる悪役と違い、人間らしさを醸していてよかったです。
パイレーツシリーズは全ての作品を通して悪役と呼ばれる人たちが悪に徹し切れてないところが、とても好き隙です。
悪いだけのキャラにはあまり魅力を感じません。
カリプソの裏切りに打ちひしがれ、悪霊と化してしまったデイヴィ然り。
酒よりも女よりも金貨よりも、ただリンゴが食べたかっただけ(笑)のバルボッサ然り。
もちろん、ジャックを始めウィルやエリザベス、ギブス、ピンテル、ラゲッティ、ティア・ダルマ、ノリントン、スワン、ティーグ…と挙げていくとキリがないほど素敵なキャラが目白押しなのですが、パイレーツシリーズはこの素晴らしい悪役たちがあってこその作品だと思ってます。

あと、個人的に、最初はノリントンのもとで、最後にはベケットのもとで指示を出していた副官のようなあの男の人(名前忘れた;)が、こっそり大好きです。
海軍のくせに「海賊ながらあっぱれだ」とか「奴は計算してやってるのか、それとも行き当たりばったりなのか」とか、毎度毎度ジャックを誉めてくれるんですよね(笑)
そういうしがらみに縛られず凄いと感じたものを凄いと言える人は素敵v


…気付いたら、こんな長文に。
いえいえ、まだまだ語り足りないなんて、そんなこと大有りなのですが。
だって一番語らなければならないだろうジャックに殆ど触れてないし(笑)
でもまあ彼の魅力は多くの方が語ってくれているだろうと思うので、今回は得に大好きなこの三人+aに絞りました。
…というか。
ストーリーの細部まで鋭く見てくれる友人が少なくて、大体みんな「ここがよかった」とか「面白かった」という感想しか語り合ってくれないので、寂しくてこんなところに書いてしまいました。
サイト内容には関係ないので、どうぞ興味のない方は今日の日記は読み飛ばしてくださいね(笑)

ってゆーか。
コナンサイトさんの中ではあまりパイレーツを見に行った、と言う感想を書かれているところを見かけません。
みなさんあまり興味ないのかなぁ?
哀しい…

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